2014.10.20
Shioriさんインタビュー ~ルックブック撮影の裏側~
皆さまこんにちは。
月曜日、今日はフレッシュスタートにふさわしい青空が見えるロンドンです。
さて、お約束通り、先週のブログに引き続き、フォトグラファー・スガタケシさんの撮影に関わったShioriさんの特別インタビューをご紹介します。
これまでAverieのゲストブログでも何度かご紹介させて頂いたShioriさんは、実はAverie代表のお友達です。
以前ご紹介したゲストブログにもありますが、Shioriさんは、イギリスでお花に関するお仕事をしていらっしゃるんです。
Shioriさんによるロンドンのフラワーマーケットの様子が読めるブログはこちらです。
今回のインタビューでは、先日Shioriさんが関わった、ショップのルックブックの撮影の様子を、写真と合せてご紹介して行きます。
それではShioriさんよろしくお願いします!
Shioriさんがイギリスに来たきっかけは何ですか?
「イギリスでは、ロンドンで語学学校で英語を勉強した後、ファッションマーケティングの勉強をしました。
その時に出会ったイギリス人と日本に帰った後も遠距離恋愛をし、結婚する事になり、またイギリスに戻ってきて、今は夫とロンドンに住んでいます。」
お花のお仕事について教えて下さい。
「元々母が池坊(生け花)をしていて、自分も母から習ったりしてずっとお花に関わっていました。
ヨーロッパに興味があった事もあり、ロンドンから帰国後に、ヨーロピアンフラワーアレンジメントの資格を取りました。
そのような背景を元に、今は、イギリスでフリーランスでフラワーアレンジメントの仕事をし始めました。これまでは口コミで、ウェディングの仕事に取組み、ブーケ、花輪などを作成しました。」
Shioriさんへのお仕事ご依頼はこちらより→ shiori.flowerdesign68【at】gmail.com
【at】をアットマークに変えてくださいね。
スガさんの撮影に参加したきっかけは何ですか?
「スガさんとは共通の友達を通じてロンドンで知り合いました。スガさんが、ビンテージショップのルックブックの撮影依頼をされていて、私に声がかかりました。
お花のイメージが、ショップに合いそうなので、撮影に使いたいと、スガさんがアイディアを得たのがきっかけでした。
私は、撮影用のテーブルアレンジの作成をしました。スガさんと打ち合わせで話しをしているうちに、ロケハンや撮影のアイディア出しにも参加し、モデルのキャスティングもしました。結局、お花の作成に加えて、撮影アシスタントのような形で作品に関わる事ができました。
モデルは、キャットウォークで歩くような、いわゆる「モデル」の雰囲気を持たない人をイメージしていたそうで、私の知り合いのロシア人の子の事を思いつきました。
元々実際にモデルをしている友達ですが、モデルエージェントへの所属ではなくフリーランスで行っているそうで、リアルでナチュラルな感じが撮影のイメージにぴったりでした。」

Shioriさんと、モデルのAnnaさん

ルックブックを作成した、ショップ、Leftoverについて教えて下さい。
「南ロンドンのBrixtonビレッジという最近おしゃれエリアとして成長している場所にあるショップの一つ。
フランス人とアメリカ人の両親を持つパリ出身のオーナー、マーゴさんがこだわりぬいてセレクトした南フランスで買い付けしてきたアイテムがたくさんです。
ビクトリア時代のドレス、ブラウス、スカート、ビンテージアクセサリーなどを扱い、日本の雑誌でも紹介されたそうです。」
お店のFacebookページはこちら

撮影に使用したお花の作成について教えて下さい。
「ほとんどスガさんからお花のイメージについての指示はなく、ショップのウェブサイトやショップのウィンドウなどを実際に見たりして、作成する花のインスピレーションを得ました。
唯一聞いていた事は、撮影の場所としてショップのオーナーの庭を使い、リラックスした雰囲気で行う事、と言う事でした。
「ナチュラルさ」を出すために、素焼きの植木鉢を花器として使い、アレンジをすることにまず決めました。
グリーンを基調に、庭で取ってきたような風にしたかったので、ブルー、グリーン、ホワイトなどのアザミ、スノーボール、ユーカリ、ベロニカ、小菊などを使用し、特にバラはこだわり、ショップから仕入れるバラではなく、(Shioriさんの)自宅の庭でとれた虫食いのあるようなイングリッシュローズを使用しました。
自然界にありそうな感じに見えつつ、自然では実際に起きえない組み合わせ、形状、を意識して作成しました。」


実際の撮影はどんなでしたか?
「スガさんの作品の個性は自然光を利用した写真。
そのため、スタジオでの撮影ではなく、外での撮影なのでこの時期のロンドンは雨が多いので、少し不安でした。
しかし、運良く当日は晴れ。まずは公園で撮影をしました。花壇などを背景に、ドリーミーな雰囲気の写真を撮影。
次はショップオーナーのマーゴさん宅に移動し、マーゴさんのお庭で撮影。ここで私のお花が撮影に登場します。モデルに手にもってもらったり、机に置いたりして撮影をしました。
スガさんの撮影を横で見ていて、感じた事はとにかく集中力がすごい事。
ロモグラフィーの特別なレンズを使用して、自然光のみで撮影をしているのですが、手当たり次第に撮るわけではなく、一つ一つ切るシャッターの重みを感じました。」


最後に…撮影を振り返って
「私が思うスガさんの写真はドリーミーで永遠ではない一瞬の美しさに気づき、それを永遠に残る写真の中に封じ込めるかの様に見えます。
美しい色彩。 躍動感。揺らぎ。絶妙な情緒、不安定感。人、植物、空気、建物、自然、水、光等の持つ美しさを引き出す、ノスタルジックで、少しエキセントリック、 小説の様な写真です。
スガさんと私は、好きな映画や音楽など趣味が似ている部分が大きいので、私もすんなりと撮影のイメージに入っていけました。女性の美しいはかなさ、永遠性のなさ、をビンテージの服を使用して表現したので、今も昔もトレンドに左右されないという点で、雰囲気にぴったりだったのではないでしょうか?
今回このルックブックに関わる機会があって、本当によかったです。自分の作ったお花の作品が少しでもこうして撮影に使われる事があって嬉しく思いました。
このような撮影の機会を経て、お花とファッションの融合について考え始めました。スガさんとは、いつかショートフィルムのような作品をとれたらいいな、と話していましたので、いつか本当に実現したら嬉しいな、と思います。」


ここまで全ての写真は、Shioringさんご提供です。当ブログに掲載されている画像等の無断転載はご遠慮下さい。
Shioriさん、貴重なインタビューをありがとうございました!
お話を聞いて改めてつくづく思いましたが、ロンドンはこのように「人と人との出会い」と言うのが広がっていく場所ですね。
Averieは留学エージェントという立場ではありますが、イギリスと日本をつなぐ小さな架け橋でありたい、と思っています。
留学はその一つのツールですが、そこをきっかけにして、人それぞれ、色々な進む道があります。
イギリス留学を通じて何か自分の道を見つけたい、と思っている方々のお手伝いがしたい、と言うのがAverieの願いです。
今回のようなインタビューのご紹介などを通して、少しでもそのような気持ちが伝われば幸いです!
=================================
今週水曜日スタートの東京のロモグラフィーのショップで開催されるスガさんのエキシビションで、 このルックブックの撮影で撮った写真を一足早く公開するそうです。 関東近郊にお住いの方は、是非足を運んで下さい!

☆開催日:10月22日(水)~11月8日(土)
☆会場:東京千代田区Lomography+ストア
トークイベント、レセプションパーティー等もあるそうです。
詳しくはこちらをご覧下さい↓
http://www.lomography.jp/magazine/events/2014/10/16/takeshisuga-lomography-events
☆Takeshi Sugaさんが、東京+京都+名古屋でワークショップを開催します。

詳細はこちらから↓
https://www.facebook.com/notes/633257920128156/
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月曜日、今日はフレッシュスタートにふさわしい青空が見えるロンドンです。
さて、お約束通り、先週のブログに引き続き、フォトグラファー・スガタケシさんの撮影に関わったShioriさんの特別インタビューをご紹介します。
これまでAverieのゲストブログでも何度かご紹介させて頂いたShioriさんは、実はAverie代表のお友達です。
以前ご紹介したゲストブログにもありますが、Shioriさんは、イギリスでお花に関するお仕事をしていらっしゃるんです。
Shioriさんによるロンドンのフラワーマーケットの様子が読めるブログはこちらです。
今回のインタビューでは、先日Shioriさんが関わった、ショップのルックブックの撮影の様子を、写真と合せてご紹介して行きます。
それではShioriさんよろしくお願いします!
Shioriさんがイギリスに来たきっかけは何ですか?
「イギリスでは、ロンドンで語学学校で英語を勉強した後、ファッションマーケティングの勉強をしました。
その時に出会ったイギリス人と日本に帰った後も遠距離恋愛をし、結婚する事になり、またイギリスに戻ってきて、今は夫とロンドンに住んでいます。」
お花のお仕事について教えて下さい。
「元々母が池坊(生け花)をしていて、自分も母から習ったりしてずっとお花に関わっていました。
ヨーロッパに興味があった事もあり、ロンドンから帰国後に、ヨーロピアンフラワーアレンジメントの資格を取りました。
そのような背景を元に、今は、イギリスでフリーランスでフラワーアレンジメントの仕事をし始めました。これまでは口コミで、ウェディングの仕事に取組み、ブーケ、花輪などを作成しました。」
Shioriさんへのお仕事ご依頼はこちらより→ shiori.flowerdesign68【at】gmail.com
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スガさんの撮影に参加したきっかけは何ですか?
「スガさんとは共通の友達を通じてロンドンで知り合いました。スガさんが、ビンテージショップのルックブックの撮影依頼をされていて、私に声がかかりました。
お花のイメージが、ショップに合いそうなので、撮影に使いたいと、スガさんがアイディアを得たのがきっかけでした。
私は、撮影用のテーブルアレンジの作成をしました。スガさんと打ち合わせで話しをしているうちに、ロケハンや撮影のアイディア出しにも参加し、モデルのキャスティングもしました。結局、お花の作成に加えて、撮影アシスタントのような形で作品に関わる事ができました。
モデルは、キャットウォークで歩くような、いわゆる「モデル」の雰囲気を持たない人をイメージしていたそうで、私の知り合いのロシア人の子の事を思いつきました。
元々実際にモデルをしている友達ですが、モデルエージェントへの所属ではなくフリーランスで行っているそうで、リアルでナチュラルな感じが撮影のイメージにぴったりでした。」

Shioriさんと、モデルのAnnaさん

ルックブックを作成した、ショップ、Leftoverについて教えて下さい。
「南ロンドンのBrixtonビレッジという最近おしゃれエリアとして成長している場所にあるショップの一つ。
フランス人とアメリカ人の両親を持つパリ出身のオーナー、マーゴさんがこだわりぬいてセレクトした南フランスで買い付けしてきたアイテムがたくさんです。
ビクトリア時代のドレス、ブラウス、スカート、ビンテージアクセサリーなどを扱い、日本の雑誌でも紹介されたそうです。」
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撮影に使用したお花の作成について教えて下さい。
「ほとんどスガさんからお花のイメージについての指示はなく、ショップのウェブサイトやショップのウィンドウなどを実際に見たりして、作成する花のインスピレーションを得ました。
唯一聞いていた事は、撮影の場所としてショップのオーナーの庭を使い、リラックスした雰囲気で行う事、と言う事でした。
「ナチュラルさ」を出すために、素焼きの植木鉢を花器として使い、アレンジをすることにまず決めました。
グリーンを基調に、庭で取ってきたような風にしたかったので、ブルー、グリーン、ホワイトなどのアザミ、スノーボール、ユーカリ、ベロニカ、小菊などを使用し、特にバラはこだわり、ショップから仕入れるバラではなく、(Shioriさんの)自宅の庭でとれた虫食いのあるようなイングリッシュローズを使用しました。
自然界にありそうな感じに見えつつ、自然では実際に起きえない組み合わせ、形状、を意識して作成しました。」


実際の撮影はどんなでしたか?
「スガさんの作品の個性は自然光を利用した写真。
そのため、スタジオでの撮影ではなく、外での撮影なのでこの時期のロンドンは雨が多いので、少し不安でした。
しかし、運良く当日は晴れ。まずは公園で撮影をしました。花壇などを背景に、ドリーミーな雰囲気の写真を撮影。
次はショップオーナーのマーゴさん宅に移動し、マーゴさんのお庭で撮影。ここで私のお花が撮影に登場します。モデルに手にもってもらったり、机に置いたりして撮影をしました。
スガさんの撮影を横で見ていて、感じた事はとにかく集中力がすごい事。
ロモグラフィーの特別なレンズを使用して、自然光のみで撮影をしているのですが、手当たり次第に撮るわけではなく、一つ一つ切るシャッターの重みを感じました。」


最後に…撮影を振り返って
「私が思うスガさんの写真はドリーミーで永遠ではない一瞬の美しさに気づき、それを永遠に残る写真の中に封じ込めるかの様に見えます。
美しい色彩。 躍動感。揺らぎ。絶妙な情緒、不安定感。人、植物、空気、建物、自然、水、光等の持つ美しさを引き出す、ノスタルジックで、少しエキセントリック、 小説の様な写真です。
スガさんと私は、好きな映画や音楽など趣味が似ている部分が大きいので、私もすんなりと撮影のイメージに入っていけました。女性の美しいはかなさ、永遠性のなさ、をビンテージの服を使用して表現したので、今も昔もトレンドに左右されないという点で、雰囲気にぴったりだったのではないでしょうか?
今回このルックブックに関わる機会があって、本当によかったです。自分の作ったお花の作品が少しでもこうして撮影に使われる事があって嬉しく思いました。
このような撮影の機会を経て、お花とファッションの融合について考え始めました。スガさんとは、いつかショートフィルムのような作品をとれたらいいな、と話していましたので、いつか本当に実現したら嬉しいな、と思います。」


ここまで全ての写真は、Shioringさんご提供です。当ブログに掲載されている画像等の無断転載はご遠慮下さい。
Shioriさん、貴重なインタビューをありがとうございました!
お話を聞いて改めてつくづく思いましたが、ロンドンはこのように「人と人との出会い」と言うのが広がっていく場所ですね。
Averieは留学エージェントという立場ではありますが、イギリスと日本をつなぐ小さな架け橋でありたい、と思っています。
留学はその一つのツールですが、そこをきっかけにして、人それぞれ、色々な進む道があります。
イギリス留学を通じて何か自分の道を見つけたい、と思っている方々のお手伝いがしたい、と言うのがAverieの願いです。
今回のようなインタビューのご紹介などを通して、少しでもそのような気持ちが伝われば幸いです!
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今週水曜日スタートの東京のロモグラフィーのショップで開催されるスガさんのエキシビションで、 このルックブックの撮影で撮った写真を一足早く公開するそうです。 関東近郊にお住いの方は、是非足を運んで下さい!

☆開催日:10月22日(水)~11月8日(土)
☆会場:東京千代田区Lomography+ストア
トークイベント、レセプションパーティー等もあるそうです。
詳しくはこちらをご覧下さい↓
http://www.lomography.jp/magazine/events/2014/10/16/takeshisuga-lomography-events
☆Takeshi Sugaさんが、東京+京都+名古屋でワークショップを開催します。

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